丹後半島と聞いてピンと来るのは関西の人かもしくは釣り人くらいでしょうか。全国的には「丹後」という地名は聞いたことがあっても実際にどのあたりなのか分かる人は多くないと推測します。丹後半島とはいったいどんなところなのでしょうか。データと主観を混ぜながら書いていきたいと思います。
丹後半島は京都府北西部に位置し、人口は約10万人。市町村別でいうと京丹後市約5.3万人、与謝野町約2.3万人、伊根町約0.2万人、宮津市約2万人。面積は約840平方キロ。ちなみに日本の面積は約38万平方キロ。京都府の面積は約4,600平方キロ。京都市の面積は約830平方キロ。京都市の面積とだいたい同じ。京都府の面積の約5分の一。日本の面積の452分の一。ということで、丹後半島は京都市と比較すると分かり易いかもしれない。
まずは人口を比べてみる。京都市の人口は約147万人。人口密度で言うと、丹後半島は京都市の15倍のんびりしていることになる。
京都市の最高峰は皆子山、約970メートル。丹後半島の最高峰は大江山、約830メートル。京都市の山の方が140メートル高い。140メートルの差は大きいと個人的に思う。140メートルあれば建てられるもの。京王プラザホテル南館、もしくは今は亡き赤坂プリンスホテル。赤坂プリンス分違うとなれば、それはもうかなりの違いと言って良い。彼我の差は大きい。
山を見たからには、川も比較しておく必要があるだろう。京都市の河川は一級河川の淀川水系。その数180、距離920キロ。一方、丹後半島には二級河川しかなく(一部、由良川が流れている)、その数89、距離409キロ。この差をどう見るか。一級、二級というと質において大きな差があると誤解されるが、その差は規模の差であり水質は関係ない。言うなれば、京都市内はいろんな川が淀川になっていくのに対し、丹後半島はそれぞれの川がバラバラと日本海に注いでいるイメージか。昔の人にとっても今の人にとっても、川の大きさが社会の成り立ちを決めたであろうことを考えると、丹後半島の河川の小ささが、より大きな川を求めて人々が移動していく原因になったと類推する。(4世紀以降、大きな社会が丹後半島に起こらなかった第一の原因は河川の大きさではないか、と勝手に仮説を立てています。)
丹後半島と京都市内とを、単純に人口と山と川で比較すると見えてくるのは、丹後半島は京都市内より15倍のんびりしていて(「のんびり」の定義は人それぞれ)、山の高さは赤坂プリンス分だけ低く、川の規模は半分くらい。ただ、人口割合から考えると川の恵みは京都市内よりはるかに享受しやすい環境にある、ということ。
そう考えると、丹後半島の川に注目したプログラムを作っても面白いのかな、というのが今日の結論。次回はもう少し丹後半島と京都市内の違いを見ていきます。(KT)
丹後半島は京都府北西部に位置し、人口は約10万人。市町村別でいうと京丹後市約5.3万人、与謝野町約2.3万人、伊根町約0.2万人、宮津市約2万人。面積は約840平方キロ。ちなみに日本の面積は約38万平方キロ。京都府の面積は約4,600平方キロ。京都市の面積は約830平方キロ。京都市の面積とだいたい同じ。京都府の面積の約5分の一。日本の面積の452分の一。ということで、丹後半島は京都市と比較すると分かり易いかもしれない。
まずは人口を比べてみる。京都市の人口は約147万人。人口密度で言うと、丹後半島は京都市の15倍のんびりしていることになる。
京都市の最高峰は皆子山、約970メートル。丹後半島の最高峰は大江山、約830メートル。京都市の山の方が140メートル高い。140メートルの差は大きいと個人的に思う。140メートルあれば建てられるもの。京王プラザホテル南館、もしくは今は亡き赤坂プリンスホテル。赤坂プリンス分違うとなれば、それはもうかなりの違いと言って良い。彼我の差は大きい。
山を見たからには、川も比較しておく必要があるだろう。京都市の河川は一級河川の淀川水系。その数180、距離920キロ。一方、丹後半島には二級河川しかなく(一部、由良川が流れている)、その数89、距離409キロ。この差をどう見るか。一級、二級というと質において大きな差があると誤解されるが、その差は規模の差であり水質は関係ない。言うなれば、京都市内はいろんな川が淀川になっていくのに対し、丹後半島はそれぞれの川がバラバラと日本海に注いでいるイメージか。昔の人にとっても今の人にとっても、川の大きさが社会の成り立ちを決めたであろうことを考えると、丹後半島の河川の小ささが、より大きな川を求めて人々が移動していく原因になったと類推する。(4世紀以降、大きな社会が丹後半島に起こらなかった第一の原因は河川の大きさではないか、と勝手に仮説を立てています。)
丹後半島と京都市内とを、単純に人口と山と川で比較すると見えてくるのは、丹後半島は京都市内より15倍のんびりしていて(「のんびり」の定義は人それぞれ)、山の高さは赤坂プリンス分だけ低く、川の規模は半分くらい。ただ、人口割合から考えると川の恵みは京都市内よりはるかに享受しやすい環境にある、ということ。
そう考えると、丹後半島の川に注目したプログラムを作っても面白いのかな、というのが今日の結論。次回はもう少し丹後半島と京都市内の違いを見ていきます。(KT)