丹後の暮らしの何がいい?って聞かれたら、私にとっては「美しい海が身近にあること」がひとつ。特に今年のような酷暑の夏には最高。家から車で30分も行けば、ここは沖縄か?と思えるほど透明度の高い海と、真っ白な砂浜のビーチがたくさんあるのが丹後。人が少なくて静かなことも魅力的。
ドライブがてら、そんな海と空をぼーっと眺めるだけでもハッピーだけど、夏ならぜひ、海に入ってみることをおすすめする。そう、子どもだけじゃなく、大人も。何歳になっても!
個人的にはただ海に浮かんで波を感じたり、水中メガネをつけて潜ったり泳いだりすることが好き。何より手間いらずだし、地球上の小さな生物に戻って、そのときの自分と海を体中で感じられるのがいい。気持が伸び伸びしているときは思い切り伸び伸び泳ぎたくなるし、疲れてるときはただ波に漂っていたくなる。何も考えず、そのときの自分のまま、ただ海の一部になる感覚。海に遊んでもらうような感覚が好き。
陸に上がると一転、身体の重だるさや焦げるような陽射し、ヤケドしそうに熱い砂浜を感じて現実に引き戻されるけど、それも含めて海っていいなと思う。軽くシャワーを浴びたあと、丹後のあちこちに点在する天然温泉でまったりするのもおすすめ。私は海のあとに温泉へ行ったら、必ず水風呂につかる。温泉、水風呂、温泉、水風呂・・・を繰り返すのがお気に入り。もちろん、へとへとになるけれど、たっぷり浴びた太陽の熱を冷ましてくれる。
お酒はあまり飲めないから、温泉のあとビールをきゅ〜っと堪能することはほぼないけれど、そのぶん家に帰ってバタンきゅ〜!を心ゆくまで堪能する。これも、丹後で暮らす「ならでは」かもしれない。重力にあらがわず、横になるってなんて幸せなの!トドやアザラシのように、堂々と身体を横たえる至福にひたるのだ。(MK)