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香港トレイル⑧ 〜最終回〜

1/31/2020

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 バス停「石澳道」からDragon’sBackへの登り始めは、熱帯的かつツタ植物的な細い樹木がいらっしゃーいと木陰をつくって迎えてくれた。歩きやすい小道になっていて、大きな石の階段もところどころそなえつけてある。とても整っているトレイルという印象だ。大きな段差の階段を必死によじ登っていると、運動不足がこたえてあっという間に息がきれた。
 私たちのすぐ前を出発したはずの若い欧米人たちは遥か先に行っていて、遠くに見える小山から元気な声が聞こえてくる。それにしても白人の日焼けを気にせぬ服装はうらやましい。この陽ざしの中、男性はもちろん女性もみな半袖もしくはタンクトップ、そして短パンという出で立ちだ。いっぽう、すれ違うアジア人女性(たぶん韓国人か台湾人)はかなしいほど黒づくめの日よけスタイル。帽子を深々とかぶるかパーカーのフードをかぶり、黒いサングラスに黒マスク。長袖の袖口をひっぱり指先まで隠している。見ているだけで暑いのだから、当人はきっとそうとう暑かろう。かく言うわたしも薄手ではあるがもちろん長袖長ズボン。日焼け止めクリームも十分すぎるほど塗ってきた。そうまでしてもこの陽ざしのなか登りたい。そうだ、登りたいのだ。紫外線を吸収しまくって色素沈着するこのアジアンなお肌はせつないものだなぁ、とすれ違うアジア人に語りかけたい気分だった。

 さて、香港の山はとても岩岩しい(iwaiwashii=造語)。上に行くほど歩く道にも岩がむき出しになり、コレは宇宙から落ちてきたのか?と思うような不思議な色の石も転がっている。遠目に見ると日本の山と変わりなく緑いっぱいに見えるが、登っていると岩肌になんとか植物が生えている様子がわかる。なるほどこんな岩山だから降る雨は地表を滑り落ち、降水量が多いわりに水を蓄えにくいのだろう。イギリス人が香港のあちこちにダムをつくろうとしたのも納得だった。
 さらにずんずん登っていくと標識が出てきて小さな東屋に着いた。ここにも登山口と同じかわいい龍の標識があり嬉しくなる。描かれた黄色い龍が、龍たる威厳なく脳天気な感じなのがとても好きだ。東屋からは登山口と反対側の海が見え、美しい砂浜のビーチが見えた。私たちはDragon’s Backの頂上に着いたあと、来た道とは別方向の海辺へくだってザブンと海に入ろうとをもくろんでいたので、あれがそのビーチなのだろうか?とわくわくした。
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 東屋を過ぎると尾根に出る。背の高い熱帯的ツタ的植物はなくなり、日本でいう笹野原はないけれど同じように背の低い植物が山を覆い始める。おかげで日陰はすっかりなくなり、太陽に照りつけらながら歩くことになる。きっとこの尾根こそが龍の背中、背骨部分なのだ!私たちは今まさに龍の背中に乗っているのだぁー!!!…という感慨はイチミリもなく、ただただギラギラした太陽の下、もくもくと歩いた。
  とはいうものの、登山口から30分ほども登ったところでいきなり頂上に到着した。息を切らしてはいたものの「え、もう着いたの?」と少々拍子抜けだ。(連載をこれほどひっぱっておきながら、あまりにあっけないDragon’sBack登山終了であることをお許しいただきたい。)龍の背中からのぞむ360°の眺望はすばらしかった。南には青々と広がる湾が見渡せ、白い砂浜に囲まれた島々が浮かんでいた。反対側には山の間から香港中心街の高層ビル群が見える。
 暑いので長居することなくビーチへの道をくだる。降りていくほどに再び木立が高く茂り日陰の道になった。美しい木漏れ日の小道。小さくてかわいい花がポツンポツンと咲き、不思議な葉っぱが樹木をよじ登っている。こういう見たこともない植物を見つけながら歩くのはとても楽しい。
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 めざすビーチは思っていたより遠かった。山頂まであっという間だったのに比べてダラダラと長い下り道。途中で水場のような場所に出た。おそらく小さな滝から水が流れ落ちてきれいな水たまりになるはずの場所が、しばらく雨が降っていないせいかひどく淀んで手をいれる気にもならない水場になっている。水をたっぷり溜め込んで湧き水になったり、雨が降らなくても小川が流れている日本の山では見かけたことのない光景だ。
 2時間ほどダラダラと山をくだると、突然海辺の町の路地裏へ出た。青い空に青い海、真っ白な砂浜。最高〜!こじんまりとした隠れリゾートのようなビーチが広がっていた。
 とってもお腹がすいていたので、腹ごしらえに海辺にある小さな食堂へ。こんな小さな町でも観光客が来る海辺のリゾートなのだからクレジットカードくらい使えるだろうと思いきや、まさかのキャッシュオンリー。香港はカード社会だと思いこみ、ほんの小銭しか持っていなかった私たちが買えたのは小さなビールと薄い生地のピザだけ。こんなときパリッとクリスピーなピザなど求めていない。なんなら今でまわっているシカゴピザのようなどっしりボリューミーな生地こそ欲しているのだ!と言っても仕方ない。食べ物をいただけるだけありがたいと思おう。お腹が減りすぎて味わうまもなく一気にたいらげ、いざビーチへ!
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 ひゃっほーう!とテンション高く海に入るも、海水は思ったより冷たくてあっという間に出てくることに。しばし浜辺の岩陰でお昼寝。波の音がザブンザブン。とても気持ちがいい。
 出発が遅かったのでのんびりしていると日が暮れてくる。というわけでビーチでひと休みしたあと中心街へもどるバス停へ向かった。しかし時刻表的なものを見てもお目当てのバスがいつ来るのやら、よくわからない。ひっきりなしに来るのはどこを走るかわからないミニバスとカードが使えないタクシーばかり。GoogleMapを見ながらなんとか大型バスがよく通るであろう道まで歩き、持っていた香港の交通機関共通カード「オクトパス」(日本でいうSuicaのようなもの)を使って町まで帰ることができた。やれやれ。

 海外を旅するとき、日本の当たり前は通用しない。ガイドブックやネットに書いてある情報も場合によって不確かなものになる。だからこそハラハラし、ちょっとした冒険をするような気持ちになる。さらに山に登るという選択をしてみた今回の旅は、やはり日常的なハイキングとはまた別のドキドキ感があった。香港のような都会的な観光地にいながら、近くに山があるなら登ってみようという試みは、街とは違う面から香港を感じたり考えることができて楽しい体験だ。登山目的で訪れる国ではなく、こんな都会的な場所の山だからこそおもしろく、そこで出会う人は、人種はまったく違ってもわたしと何かしら似た喜びや楽しみを見出しているひとたちだと思えて、にやにや嬉しい気持ちになる。これからまた海外を旅するとき、もう少し積極的に「街近くの小山をハイキングしてみる」という選択肢を考えてみてもいいかもしれないと思う。
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 というわけで長くひっぱってきたこの連載も今回で終了。心のむくままたくさん脇道にそれ、もしや登らぬまま連載終了か?という長い休止をはさみつつも、わたしはこの連載を書くことをとても楽しみました。長い間つきあってくださった皆さまと、こんなものでも早く続きを書けとせっついてくれた人たちに心から感謝です。(MK)
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ダーチャのある生活

1/23/2020

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今から20年ほど前になろうか、白馬で冬季オリンピックが開かれ、斎藤・岡部・船木・原田のジャンプ陣に日本中が熱狂していた頃(それは昨年のラグビーW杯に匹敵するくらいの規模のものだった)、「ダーチャ」のある生活が都会の人々には望ましいのではないかと考えたことがある。

「ダーチャ」とはその昔、ソ連があった頃(世界は共産主義国と自由主義国に別れていたのですと大真面目に説明しなければいけないほど時間が経ってしまった)、貧しいとされていたソ連の人々が、実は生活をエンジョイしていて夏の週末ともなれば郊外にある別荘に出かけて行き、野菜を自家栽培し自然を満喫していた、その別荘のことである。ロシア語で「ダーチャ」と呼ぶとどこかで読んだか聞いたか記憶があった。なかなか素敵なライフスタイルじゃないか、それに比べて経済成長した日本はどうなんだ、みんなは生活をエンジョイしているのか、満員電車に揺られて朝から晩まで働きづめ、まったく楽しくない顔で電車の中で眠り呆けているではないか、そんな論調だったような気もする。

あれから20年ほど経った今になってもそのあたりはあんまり変わってないんじゃないかとこの原稿を書きながら思ったりしているが、あの頃も盛んに叫ばれた「東京一極集中」なるものはもっと酷くなっているんじゃないかと思う。高校を出て地元から東京に移り住むのが当たり前のようになり、寂れていく地元のシャッター通りはますます荒れ果て、人々は郊外のショッピングセンターに車で買い物に出る。街を歩く人はめっきり少なくなり、中学生や高校生がヘルメットを被って自転車に乗っている以外は、誰もが車で走りすぎる。

地方(田舎)は豊かなはずなのに、いつの間にか車がないと生活すらできなくなり、東京からテレビやインターネットを通じて送られてくる情報に価値観を左右され、東京から配られるお金がなければ何一つできない。自分たちで何かを創り出すことなんて夢のまた夢で、自分たちで何が大切で何が不要かを話し合って決めることすらできない。仲間内でつるむばかりで、他人の噂話と悪口で徒党を組む。カタチこそ違えど、地方はだいたいこんな構図で金太郎飴状態だろう。

ちょっと話が外れてしまった。結局のところ、AT(ALL Tango)が目指しているものは、田舎(地方)の復権であり、田舎から新たなトレンドを創り出すことにある。そのための第一歩になりうるのが「ダーチャ」ではないか、と実は本気で考えている。(あくまでも個人の見解です。)20年前になんとなく思い描いたダーチャ生活は、東京に住みながら月に一度くらいは週末に白馬にやって来て田舎の生活を満喫する、というものだった。今から思えば、東京から白馬は遠い。高速でも片道3時間はかかる。かなり無理な設定だったと思うが、ならば京都と丹後はどうか。京都縦貫道を使えば片道1時間半で行けるだろう。金曜日に仕事が終わってからでも無理すれば行ける。それくらい近い。

どうしてわざわざ田舎に行かなればいけないのか。そういう人には「人間には都会と田舎の2つが日常的に必要なのだ」と言えば通じるだろうか。都会にばかり住んでいると、知らず知らずに思考が人間中心になる。この世には人間しかいないかのように振る舞い、スーパーマーケットで食べ物を買うのが当然と考え、何もかもが整っていないと「不便だ」と文句を言い出す。そういうときは田舎に出かけて自然の中に身を置き、いかに自分が快適さ、便利さのみを追い求めているか省みる。人間の愚かさに目を向け、少しでもより良く生きていくためにはどうすれば良いか、他人の目を気にせず、言いたいことを言い、やりたいことをする、それでいて自分も周りもハッピーになるにはどうすればいいのか、波の音を聴きながら考える。そんな時間が必要なのだ、といえば伝わるだろうか。

長々と書いてきたが、結論は至ってシンプル。ATは都会と田舎をリンクさせて、どちらに住んでいようがハッピーになる道を考えて動いていく、そういうことです。そのために今年も真剣に遊びたいと思います。(KT)

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香港トレッキング⑦

1/15/2020

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 2019年3月、香港で起こったデモは2020年の現在でも続き民主化や平和を求める大規模なものとなっている。香港の街はわたしがDragon's Backへ行ったころとはきっと違う街になっているだろう。わたしが訪れた香港は、活気がありつつも穏やかな街だった。さらに何年も前に香港を旅していた同伴者は、そのころと比べるとイギリスの面影がほとんど見られなくなり、ヨーロッパとアジアの文化が混じり合ったなんともいえない香港独特の魅力が薄れていてさみしいと言っていた。そのときわたしは、政治的にも文化的にもこのまま中国の色が強くなっていくのだろうと思っていたがそうではなかった。香港の人たちが放つ自由へのエネルギーに驚いた。しばらく連載がとぎれたが、わたしなりに改めて香港への親愛と敬意をこめて、最後までこの旅について書こうと思う。

 *****

 Dragon's Back。龍の背中へのアプローチは香港島の北を東西に走る地下鉄の筲箕灣(Shau Kei Wan)という駅から始まる。この地下鉄の頭上では、ほぼ同じ路線を香港トラムいわゆる路面電車が走っているので、トラムに乗って街並みを眺めながら駅へ向かうのもよい。今回はDragon's Backへのアプローチにからめて、わたしが個人的に気になった香港の乗り物について話そう。

 香港の中心地は香港島の北側エリア、ものすごい交通量だ。東京都のおよそ半分の広さの島に、前述したカントリーパーク条例によって保護された森林地帯が約4割を占めている香港。残る6割に750万人以上もの人が住んでいるのだから当然のことかもしれない。
 行き交う主な交通機関は1904年に開通したトラム、1910年開通の鉄道、1920年以降には路線バス、さらにあとには地下鉄が開通した。バスには大手バス会社が運営する大型で快適な2階建バスと、ミニバスと呼ばれる16〜19人乗りの小さなバス(ネコバス的な丸みがあってかわいい)があり、ミニバスにも緑色の小型路線バスと赤色の個人経営バス(始点と終点以外は決まっておらず客の希望によってルートが決まる)がある。これらが一般車に混じって街中を走り回っている。
 一般的な路線バスがすべて2階建てだったことには驚いたが、トラムも2階建てなのを見てとてもわくわくした。普通の電車や車以上に「路面電車」「トラム」となるとわくわく度が上がるのはなぜだろう?そのトラムがさらに2階建てなのである。決して鉄女(鉄道をこよなく愛する女)ではない私でも、「乗ってみたい!」と即座に思った。というわけで、ある夜、晩ごはんを食べたあとホテルへの帰路に乗ってみることにした。
 「トラム」というと、近年欧米を中心に見直され復活してきた、バリアフリー・省エネ・低公害を最新技術で実現しているLTR(Light Rail Transit)を思い浮かべる人もいると思う。車幅が広く、ノンステップになっているので車体も低い。洗練されたデザインでヨーロッパの石畳スレスレを這うように走っている、あのすてきな路面電車だ。しかし、香港のトラムは違うのだ。日本に昔からある、車体が細くて座席位置が高い路面電車をそのまま2階建てにしたようなもの。細くて2階建だから重心が高い、見ていて横に倒れないかと少しひやひやする。さらに香港トラムは、まだほとんどの内装が木製。エアコンも車内灯もない。その晩、それと知らずに乗ったら車内はとても暗くて、窓から入る街のネオンを頼りに手元を確認する始末だった。開け放たれた窓からは外の熱気とすぐ隣をバンバン走る車の排気ガスが入ってきて、お世辞にも居心地はよくない。強すぎるとは言えしっかり冷房が効いていて、座席も日本の高速バスのように心地よい清潔なシートになっている2階建路線バスの方が断然いい。けれど木製の車内が「ガタンゴトン」と懐かしい音を立てて揺れる感じや、観光客がほぼおらず、香港庶民にもまれながらローカル感を楽しめるという点では得がたい体験だった。まさに映画『三丁目の夕日』に飛びこむ感覚。場所だけでなく時間も小トリップしたようだった。
 料金が安く(2018年6月現在、一律2.6香港ドル=約40円!)使い勝手がいいこともあって、地下鉄や路線バスが走るようになった今でも、このトラムは香港市民に根強く愛用されており、黒字経営が続いているという点もすてきだ。

 ところで、路面バスやこのトラムなど香港には乗り物を2階建にする文化があるのだろうか?それはイギリスから来たのだろうか?と疑問が浮かんだ。
 人が乗るものを2階建てにし始めたのはフランスが発祥の乗合馬車だったようで、当初、馬車の本体に人、屋根には荷物を乗せるだけだったものが、その便利さゆえに乗客が増え馬車内におさまりきらない人たちが2階へよじ登り始めたのがきっかけだったという。ちなみに、この乗合馬車の乗り心地を少しでもよくするために、道路にレールを敷き、その上に滑車に乗せた荷台を乗せて馬に引かせて始まったのが「馬車鉄道」で、こちらはイギリスが発祥だ。揺れを少なくするために、地面を平らにしようとするのではなくレールを敷いてしまおうという、まったくもって効率のいい考え方が生まれたのは、さすが産業革命の国イギリスだ。やがて動力は馬力から蒸気機関に、ほどなく電力へと変わっていった。2階建て馬車も、自然な流れで2階建てトラム、さらに2階建てバスとなっていったのだろう。香港のトラムは予想どおりそんなイギリスから持ち込まれた。イギリスが香港を統治下し始めた1840年代は、ちょうどイギリス国内の鉄道が急速に発達した時期だったのだ。
 残念ながら第2次世界大戦以降、イギリスの路面電車は削減・廃止されていったが、この2階建てトラムは現在ロンドンのブラックプール市に残っており、それ以外ではエジプトのアレキサンドリア市とこの香港でしか走っていない珍しいものとなっている。
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 トラムで筲箕灣(Shau Kei Wan)駅に着くと、そこはやや大きなバスターミナルになっている。9番のバスに乗ればDragon’s Backの登山道入り口ともいえるバス停「石澳道」まで約25分。距離にして約6kmなので、時間をかけてでも歩いてみたいという人は香港島を徒歩で南下してみるのもいいかもしれない。
 バス停「石澳道」にはかわいい龍の標識があり、看板地図やトイレもある。海側、木立ちの向こうには大潭灣(Tai Tam Bay)という青い湾や香港島の島々、半島が見える。この景色でさえ素晴らしいのに、龍の背に乗ってみたらどんな景色と出会えるのだろう?暑さになえて出発が遅かったのでバスを降りたのはちょうど正午過ぎ。初夏の太陽がまさにギラギラと照りつけていたが、登山口に立つといよいよ登るわくわくするような感覚を感じていた。
 さあ、次は龍の背をトレッキングだ。(つづく)
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2020年の夢

1/7/2020

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新年明けましておめでとうございます。

今年はどんな年にしたいのかいろいろ考える余裕もなく新年を迎え、さて今年こそはもう少しAT(ALL Tango)の活動を本格化させたいと思いつつ、何をどう企画していこうかなどと雑煮を食べながら考えているうちに「そういえば、ATV(ALL Tango VOICE)の更新がほとんど止まっているじゃないか」と気付き、ならばと今年はコンスタントに(できれば毎週水曜日)継続させていきたいと思い至った次第です。

毎週ずっと書き続けるのは並大抵なことではないことは重々承知、そして今まで何度も止まっていたことも重々承知。それでも今までのことは棚に上げて、常に再出発。そんな感じで良いんじゃないかと自分を甘やかしつつ、これからも筆を進めていこうと思います。

さて、それではそろそろ本題へ。

今年をどんな年にしたいのか。ATを始めて6年目の今年は一体どんな年になるのか、したいのか。
やっぱり大きな絵を描きたいと思う。日本ではどうしても大きな絵を描くよりは細部を詰めることに重点が置かれる気がするので、敢えてここでは大きな絵を描くことにこだわりたい。大きな絵を描き、突き抜ける。出る杭は打たれるけれど、突き抜けた杭は打たれない。

まずは丹後のカルチャーを発信する機会を作りたい。新たな要素を加えながら、旧いものと新しいものを融合させていく。丹後にビーチカルチャーが根付く、なんてのはどうか。手つかずの自然が残るエリアがあり、プラスチックに汚されていないビーチが広がり、電線と電柱が風景を邪魔しない場所。都市部から海を愛する人々が別荘に訪れ、週末には賑わいを見せる街。多様なバックグラウンドを持った人々が集まり、日本であって日本でないような場所。そんな場所に丹後がなったら面白いはず。(あくまでも個人の見解です。)

とまぁ、丹後のカルチャーを発信するプラットフォームづくりに邁進していく一年にしたいと思います。
本年もどうぞよろしくお願いします。(KT)

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    スタッフ間で共有している考え、我々が大切だと感じていること、運営に関すること、などを真面目に語ります。週に一回を目途に更新予定。

    We talk about what we value the most, what we care and what we do not care.
    Publishing once a week, hopefully.


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